How Synaptotagmin Promotes Membrane Fusion
Sciencevol.316 p1205-1208の論文です。ちょこっと簡単に解説。
簡単にいえば、Synaptotagminは神経伝達物質の放出においてどのように膜融合に絡むのか、です。著者らは、E.coliに発現させたrecombinant Synaptotagmin1(syt1)を用いて、膜融合に関与するかどうかを調べています。まずCa2+存在下、非存在下でsyt1が様々な半径のlyposomeと結合するかどうかを調べました。その結果より、著者らはCa2+存在下のほうがよく結合をする。また、Ca2+非存在下ではlyposomeの半径は結合とは関係がない、と言っています。このあたりFigを見ると何か半径が小さくなるほど結合量が減ってるように見えるんですが…。
続いて、syt1のCa2+結合部位に変異を与えたsyt1では、どうなるかを見ています。4つの結合部位をすべてAlanineに変えた場合、結合は低下します。次にすべてTryptophanにかえた場合、結合が増大しました。
また、C2AA、C2BBで試してみたところ、C2BBは膜結合を示すことからC2B domainが重要であるとわかります。
また、lyposomeに対してsyt1を結合すると、曲率が変化し、tubulationが引き起こされる、ということを観察しました。
これらのことから、著者らはCa2+が入ることにより、SNAREに結合したsyt1が細胞膜と融合し、シナプス小胞膜と細胞膜を引き寄せることで膜融合を促進している、というモデルをたてた、ということを報告しています。
…途中解説がgdgdなのは秘密です(何)