It is no use crying over spilt milk.

ドールとか写真とかツーリングとか雑多

一挙に三冊。

最近(?)読み終えた本の感想でも。
えらく長くなったので、しまっておこう(謎
ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
「綺麗なお洋服や美味しいものをもらって、優しくしてもらった時、なんていえばよかったっけ?」
「そういう時はね―ありがとう、って言えばいいの」

なんていうか…こ れ は ヤ バ イ 。これ読んで、泣かないやつは人間じゃないっ(何)
まぁ、というわけで、電撃小説大賞の大賞受賞作です。あらすじは至極簡単。死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王が出逢いました。以上、終わり(何)記憶がーとか、夜の王がーとか、なんかそんな話もありますが、ほんの些細なことな気もします。内容はすごくどこにでもありそうな、魔物とヒトのお話ですが…一度読み始めると、平易な内容ながら、ぐいぐいと本の世界に吸い込まれていくような、そんな感じの本でした。特に、第六章の最後からラストにかけての話が…泣けます。もしかすると、ずっと泣きっぱなしだったかもしれませんw

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

ミミズクと夜の王 (電撃文庫)

断章のグリム〈4〉人魚姫(下) (電撃文庫)
この世界には、あまりにも理不尽な悲劇が満ちている。
人魚姫の下巻です。なんというか…神狩屋さんの泡渦…きっついですね…('A`)なんか、途中であまりにグロくて気持ち悪くなったのは秘密ですwMissing読んでる時にもそうなったことはないのになー…。あとがきにもさじ加減が分からなくなりつつ…とかありましたけどー…w
確かに、人魚姫の世界で、周りに泳いでる魚は人魚から見れば自分の体の一部が泳いでるのと同じ…っていうのはよくよく考えれば納得です…。だからといって人間の手や足が泳いでくる描写はちょっと…気持ちわる…w人魚もこんな気持ちだったのかしら…w

二四〇九階の彼女〈2〉 (電撃文庫)
「……【塔】の外には本当の世界が広がってるの。広くて、自由で、素晴らしい世界。」
というわけで、某イマさんに以前1巻勧めたら、「もう読まない!」っていわれた作品の続編です(何)確かにバッドエンドしかないようなお話だけど…その中から得るものはあると思うのになぁw
今回も前回と同様にオムニバス形式でした。今回もバッドエンドだらけかと思えば、意外にハッピー?エンドっぽいのもあってなかなか…。しかしまぁ、夢を求めても頑張っても得られないコトもある、求めたら得る事のできた人もいる、夢を求めて道半ばで散っていった人もいる、そんな当たり前のことが主題となってるような話ですねw1巻も合わせてみると…【鍵】となる人物は、何かアントロポシュカの与えられた幸せに満足せずに、それ以上の夢や幸せ(特にアントロポシュカの定義する幸せではない幸せ)を求める人を選定してるんじゃないかと思えます。が、しかし神であるアントロポシュカの幸せを否定することは、その世界の中では不幸であり、それを達成してしまうとバッドエンドになってしまうのは、仕方ないのかな…?しかしまぁ、【鍵】の人々は悔いなく暮らしていけている…と信じたい…です。
しかし…2巻ラストはよかったです。サドリと彼女との出会い…。

二四〇九階の彼女〈2〉 (電撃文庫)

二四〇九階の彼女〈2〉 (電撃文庫)