It is no use crying over spilt milk.

ドールとか写真とかツーリングとか雑多

Mモノクローム1年経過とモノクロ写真が好きな理由

イカMモノクロームを購入して早いもので、1年と数ヶ月が経過いたしました。
気が向いたときにライカMモノクロームを持ち出していろいろと撮影をしてきましたが、レンジファインダー撮影は楽しいですね。
素通りのファインダーに映るフレームを見つつ、目の前の光景を切り取る感覚は楽しくて困ります。

STOP!
「止まれ」

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「白黒銀座」

フィルムカメラを使い始めて以来、モノクロ写真に惹かれます。デジタルでも白黒いいなーと思ったのはX-Pro2のフィルムシミュレーションを使い始めてから。どうせせっかくなら白黒限定で頑張って行くかと思いライカMMを購入。
そんな感じでやってきましたが、ふと、なんとなく自分がモノクロ写真に惹かれる理由を備忘録的に残しておこうかな、と思います。

わたしがモノクロ写真に惹かれる理由は以下のとおりです。

1. 悩みが少なくなる。
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「紅葉。これで大丈夫?」

当たり前ですがモノクロ写真には色がありません。これはデメリットなところが多いです。人間は多くの情報を視覚から得ています。その中で色情報というのは非常に大きなウェイトを占めていると考えられます。多種多様の色があるから、キレイ/汚い。色味から食べれるかどうかの判断ができる。(空の)色があるから、時間の推定ができる。色があるから、リアルに見える…。

ですが、色があるというのは誤解を招くこともあります。
わたしの兄の話ですが、色覚多様性(色覚異常/色弱)を持っています。兄が結婚した当時、ピンクの固定電話を買ったらしいのですが、白にしか見えなかったらしくクレームを付けたらしいです。
わたしも同様に色弱ですが、天使の里のワンオフドールの説明にオッドアイと書かれてたのが、どう見ても同じに見えるなーとか悩んでたりしました。
おかげでわたしは色をいまいち信じ切る事ができませんw

また、加齢によっても色覚は変化します。
www.santen.co.jp
今見ているものが果たして黄色なのか、はたまた自分の目がおかしいだけなのか。悩ましいところです。
特に色覚の変化はデジカメの場合致命的です。Lightroomで現像したときに果たしてこれは良い色なのかどうなのか悩んでしまいます。

モノクロ写真はこういった色に対する悩みがすっぱりと消えてしまうので、個人的にはやりやすいなーと思います。

2. 色を想起させる事ができる。
モノクロ写真は色情報がないため、構造がストレートに伝わり、これらの構造から、相手に色を想像してもらうことになります。

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「草原の少女」
以前こちらの表紙の同人誌を作ったときに、スペースに来られた方から
「緑っぽく見えますね」
と言われました。
この時わたしはモノクロ写真でも色鮮やかな表現ができるんだ!と感動しました。
色がなくても相手に色を伝えることができる(かもしれない)、っていうのは素敵ではないでしょうか。

3. なんとなくかっこよく見える
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「たこ焼き職人」
モノクロ写真で撮るとなんでもない風景がかっこよく見えてきます。あくまで主観ですが。

こんな感じでしょうか。
色々と書いてみましたが、個人的には、見る人に色を想起させるような表現、ドールの可愛さをストレートに表現できたらな、と思います。そんな写真を撮れるようになりたいなー。

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まだ修行中。