It is no use crying over spilt milk.

ドールとか写真とかツーリングとか雑多

昨日の降臨賞。

昨日の女の子が降ってくる話、もう一つ考えてみました。

「えーっと…どうしようかしら…?」
わたしは落下していた。下を頑張って勇気を振り絞って見てみても、雲があるだけだった。
「…知らないうさぎについていくものじゃないわね…」
わたしはつい10分程前のことを思い出した。
 
わたしは木陰でお姉ちゃんと一緒に本を読んでいた。でもわたしはつまんなくなって、何か面白いこと無いかなって辺りを見回したらうさぎが跳ねてたわ。
そのうさぎは、普段なら気にもとめないんだけど、服を着て二足歩行してたから、ちょっと気になってついていってみたの。
うさぎさんについていくと、小さな穴があったわ。うさぎさんは、その小さな穴に入っていったの。
わたしも頑張ってその穴に入ってみたの。ちょっときつかったけど、なんとか入れたわ。
でも、その後が問題。穴に入ると、なんと地面が無かったの。
「きゃあああああ」
わたしは重力に引かれたまま落ちていったわ。
そして、落ちていくんだけど一向に終わりが見えない。このまま落ちていくと地球の裏側に着いちゃうんじゃないかしら?そんなことを考えてた。
でも、あるとき変化が起こった。突然周りが明るくなって、いきなり空に放り出されたわ。
上を見ると、さっきまで通ってきた穴が黒く広がっていた。下を見ると、雲があるだけ。
わたしはわけも分からずそのままずっと落ちていくしかなかった。
 
「…まぁ、思い出してもどうしようもないよね」
とにかく今の状況をなんとかしなきゃ。周りの状況確認、っと。
上を見る。青い空。下を見る。眼前には白い雲。
「きゃああああ」
そのまま白い雲にダイブ。雲は綿飴みたいな見た目だけど甘いわけじゃなく、何も味はしなかった。
雲を食べたなんて世界中でわたしぐらいじゃないかしら?帰れたらお姉ちゃんに教えてあげなくっちゃ。
そんなことを思う余裕すら出てきた。
雲を抜けると、いよいよ地面が見えてきた。
…あれ?あそこに山があって…あそこに家があって…。
どこかで見たことのある配置。もしかして…。
地面がどんどん近づくにつれ、地面が詳細に見えてくるにつれ、その予想は確信へと変わっていった。
「…わたしが住んでるところだわ」
どういうことなのかしら。あの穴は空につながってるのかしら。
そんなことを考えてる間にも、地面は近づいてきた。
こんな高いところから落ちたら、わたしどうなっちゃうのかしら?
ふとそんな考えが浮かんできた。そういえば木から落ちて足の骨折っちゃった人がいたわね。空から落ちたら、骨が折れるどころじゃないかも…。
そこまで考えて、わたしはどうにかして地面との衝突を和らげようとしたが無駄な努力だった。
地面が近づいてくる。わたしは目を瞑る。…ああ、お父さん、お母さん、お姉ちゃん…。

というわけで今回は女の子視点で。原型はどう見ても不思議の国のアリスですねw
何故か穴に入ってみると空洞で、空にワープしちゃった的なお話。女の子視点の場合、やはり恐怖で気を失ってしまうので最後は中途半端に。